(2025年1月追記)
過去のHPにて消えてしまった記事や更新が滞った記事はこの度の更新にあたって時系列順に並べて投稿しています。
しかし、この文章は大切な記事であると判断したため、現時点(2025年1月)での時系列で最新のものとして表示されるように設定しています。
(以下、本文)
昨年10月、劇団冷凍うさぎは松田ミネタカ氏を除名いたしました。
2017年9月頃から約一年間、氏とは劇団内で氏が受けたと主張する嫌がらせの件(経緯は後述)・また2018年1月に受けた氏の脱退の申し出とそれに伴う時期や脱退文の調整を行ってきましたが、数々の見解の相違・対話不能の膠着状態が続き、2018年10月、氏による劇団への言いがかりととれるツイートがあった(詳細は後述)ことから、上記の結果に至りました。
ここまでに至った経緯について、以下に説明します。
また、当初、松田氏と劇団側(主に現在の劇団員三名)とのLINE上のやりとりひとつひとつについての詳細な説明を行おうと試みましたが、連日にわたる長文のやりとりの量があまりにも膨大であるため、おおまかな経緯についてのみ以下に記載させていただきます。
事の発端である2017年9月頃から12月末までの経緯はこちらの記事の前半部分にまとめてあります。
記事簡易まとめ
先日、劇団員でありました、今西タツオ、鈴木幸重、練間沙が退団いたしました。
また、この3名が退団した経緯につきまして、現劇団員の森岡、電電、浦長瀬が観測している事実をご説明させていただきます。
これまでのあらすじ
松田氏が「鈴木氏からパワハラがあった」と謝罪要求
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直接話す機会があったがまとまらず、しばらくLINEグループにて松田氏による意見投稿が続く
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松田氏は攻撃的、鈴木氏は逃げ腰という関係のまま、現劇団員3名(森岡・浦長瀬・電電)が問題に介入するも、話がまとまらず
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現劇団員3名は(事実が確認できないため)松田氏本人がパワハラを受けたと主張している以上、その問題を双方納得できる形に落とし込めるよう、中立を意識した介入・放置の態度をとる
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LINE上でのやりとりが激化する中、その時点で攻撃される側であった鈴木氏が退団する旨を告げる。その後、中立的立場(と現劇団員3名には受け取れたが、松田氏は鈴木氏の肩を持っていると判断)で今西氏が介入を試みるも、松田氏からの攻撃的態度を受け、今西氏が退団
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依然続く松田氏による意見投稿、また森岡・電電の会議への遅刻に「うんざり」と宣言し、練間氏が退団
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その後も松田氏・鈴木氏(今西氏)間の問題に関しては現劇団員らによる介入を続け、鈴木氏と松田氏の間で条件付きの合意が成立、一連の騒動を受け形は変われど鈴木氏・今西氏についてはこれからも劇団の活動に協力するという話に落ち着く
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ここにきて松田氏が、現劇団員の認識外の契機でもって怒りの矛先を練間氏に変え、攻撃開始、現在に至る
2017年12月末、突然松田氏が、現劇団員の認識外の契機でもって怒りの矛先を練間氏に変え、Twitterで攻撃的なツイートをする。
すぐに事情を聞いた結果、(劇団に無関係な範囲での練間氏の個人的な行動を抑制したい意図の)「対いさご君用の行為ですね。鈴木氏とうさぎには悪いと思ってはおりますが、これは僕の思想上譲れ無いところです。」と説明される。
劇団の対応として、2017年9月以降の騒動、劇団員が三名辞めた経緯、さらに今回突然のツイートがされた事実をまとめた記事をHPにて公開し、松田氏が個人のアカウントにて釈明のツイートをしてもらうことで、一旦、事は収まる。
2018年1月15日、松田氏から劇団を脱退するとの申し出がある
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劇団としては、これまでの騒動もあり、松田氏の脱退の申し出に納得の上、これを受け入れる。
脱退の時期、及び、公式HPなどに掲載する脱退文についての詳細の話し合いは2月末の本公演が終わってからということになる。
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公演終了後の3月から、詳細を詰めていく作業を開始するが、その過程で、松田氏と劇団間で見解の相違が多々生じてくる
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意見を擦り合わせ、脱退という終着点に辿り着くためにやりとりを続けたが、連日の長文に渡る話し合いは一向にまとまらないまま、9月頃まで続く。
松田氏は劇団との対話の中で、意図的であるとしか思えないほどに事実や文脈を捻じ曲げつづけ、結果応対するには、いちいちまず歪められた前提を訂正し続けなければならなかった。
その上で行った回答もまともには読んでもらえず、また別の捻じ曲げの材料へと利用されてしまう。話の流れはループするか、「これは重要な論点ではありませんが」という申し開きのもと、全く別の細かな論点へと飛び続ける。この形での対話は解決に繋がらないと考え、別の提案を出したものの、それは拒絶されてしまう。
これらを原因として次第に劇団側からの返信が遅れ頻繁に途絶えるようになる。
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10月、松田氏がTwitterの個人アカウントにおいて、劇団側へ、劇団の中傷と取れる内容及びやりとりの継続を求めるツイートをする
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劇団としてはそれでも相互に納得の出来る解決はないものかと考えていたが、松田氏が公の場で我々に関する誤った情報を流布する、という行動に出られたのを受け、今後一切対話を打ち切ること、及び松田氏を除名することを表明する。
以上が、松田氏がパワハラを受けたことを表明してから今日に至るまでの経緯です。
改めて説明しますが、「除名」は2017年の嫌がらせの問題とは関係なく、2018年1月に脱退表明を受けてから、話し合いにおける上記のような事態(事実、文脈の捻じ曲げ等)、ついには今回、公の場で我々に対して言いがかりのような発言をしたことへの対応です。
少なくとも現時点では、劇団として彼に今後一切関わりを持ちたくはないと考えております。
その他、今回の騒動に関しての説明および意見を以下にまとめました。
責任の所在について
2018年10月9日の松田氏とのTwitter上でのやりとりにおいて「貴団体責任者の名前を明らかにし、責任の所在を明確にしていただきたい」との質問に対し、「「責任の所在」に関しては、あなたにはこれまで繰り返しお話ししています。第三者の方々にも、先のツイートにもあったように、我々でこの一件の経緯をまとめたものを発表するので、そこで説明できるかと思います。」と返答いたしました。ここで説明いたします。
劇団冷凍うさぎの主宰は、団体を立ち上げた森岡です。そして、松田氏本人もその過程に居たので分かっているとは思いますが、立ち上げから数年経ってから、自然発生的に劇団員を名乗る人たちが集まりました。実質的に「劇団」として活動を始めたのは2014年頃です。
そこから組織のあり方について話し合いを重ね、公演のたびに試行錯誤を重ねてきました。一時期は森岡を指揮者としてトップダウン方式を取ったこともありましたが、近年は仕事を分担しそれぞれが責任を持ち、情報共有を行うという「縦方向」ではなく「横方向」の繋がりで成立する団体になっています。しかしこれは実態としてそうなっていただけであって、明文化はしていません。
横方向に広がる団体である以上は、団体が活動していけるように協力する責任が各々にあると認識しています。団体の中で揉め事が起こった時、その全ての責任が誰か一人にあるのではなく、各々が解決に向けて責任を果たす必要があります。
松田氏と鈴木氏の騒動についても、両サイドの当事者それぞれにも解決に向けて協力してもらう責任がある、と現劇団員は当時述べていました。
加えて、退団して交信を絶った相手と違い松田氏はしっかり協力してくれた、という話も本人にはしていました。
しかし、松田氏が劇団に対して攻撃的な態度で責任者が誰なのかを追及している現状から、近年の組織のあり方について共通の認識を持っていなかったこと、その原因として、コミュニケーション不足があったことは否めません。「劇団」になった当初から松田氏は本人のスタンスとして一貫して劇団の運営には関わっていなかったため、なおのことであったと思います。
所感
約1年に渡り、前進のないやりとりがありました。
いつまでも続けていても仕方がないので、何とかお互いに納得できる着地点を求めようとしていましたが、事態は膠着し、長文で帰ってくる返信は話の要点が掴めず、先の見えない状況に返信も滞っていきました。
当時ツイートでも説明しましたが、彼が我々から無視されているといっていた質問に対しては何度も答えています。
YESかNOで答えられない質問に対して、YESかNOでは答えられないという断わりのもと出来うる限りの説明を繰り返し行ってきましたが、「YESかNO以外の回答=回答と認めない」という姿勢を断固として変えてはもらえず、0か100かの解釈でもって次の長文が送られてくるという状態が続き、精神的にどんどんと気が重くなってしまい、返答が滞りがちになっていったことは事実です。
そのような時に、劇団のtwitterアカウントに、さも我々が完全に彼の質問を無視してきたかのような内容の返答を催促するリプライをされ、このような行動に出られてはもう対話は望めないだろうと考え、またそもそも彼から脱退の申し出を受けたことに始まった話し合いであったこともあり、この度除名という判断を下した次第です。
この度はお騒がせしてしまい、申し訳ございません。
今回の件は、事の発端として常日頃のコミュニケーション不足が招いた事態でもあると考えています。
かつて劇団員間のコミュニケーションが薄かったということは、少人数で公演を打つようになって頻繁にやりとりを行うようになり、改めて思うところであります。
誰かが嫌な思いをしていることを、同じ座組みの誰もが認識できていなかったことには、少なくとも現場でのコミュニケーション不足があったと思いますし、異変に気付いてその場で双方の話を聞いていれば、ここまで大事にならなかったかもしれません。
また、毎回人手が足りず自分の仕事にそれぞれが精一杯という状態でしたので、軽口を叩きあう姿を見てもそういう人たちだから、といったふうに固定的な見方をしてしまい、特に問題視できなかったという面もあると思います。
そのようにも考える一方で、先にも述べた通り、「団体の中で揉め事が起こった時、その全ての責任が誰か一人にあるのではなく、各々が解決に向けて責任を果たす必要がある」という考えは現劇団員の総意であることは揺らぎません。
彼はどのように公演を回しているかを知らず、他のメンバーとほぼ同時期に参加した立ち上げメンバーでありながら「責任者は誰か」と答えても答えても他のメンバーに執拗に迫るようなことになったのもまた、彼と我々のコミュニケーション不足の招いた事態だと考えます。
嫌がらせの件と、脱退に関わる話は別の問題と考えていますが、どちらも意思疎通の不足が原因で拗れた部分があることは否めません。
今回のことは集団の構造としての無理や、お互いの組織に対する認識や期待のズレ、またそれらを埋める機会の少なさが招いた結果として受け止め、これからは綿密にお互い連絡をしあい、気を回し合う余裕をもって無理なく運営、公演の企画が行えるよう仕組みを強くしていこうと考えています。
最後にツイッター上で松田氏と劇団との間でやりとりがありその中で「我々でこの件の経緯をまとめたものを発表する」と記載してからこの文章を公開するまで、大変長い時間が経ってしまいました。
理由として、この文章を作るために過去のLINEのやりとりを確認することは、精神的にとても大きな負担であり、避けたい気持ちが強く、なかなか着手できなかったからであります。作業を開始しても遅々として進まず、気づけばこんなに時間が経ってしまいましたが、区切りをつけたい問題として頭にずっとあったので、現劇団員でこの文章の推敲を繰り返し、この度、発表に至ったという次第です。
また、本人にも伝えたことではありますが、舞台写真撮影という彼の仕事は大変に素晴らしいもので、長らく多大な恩恵を受けてきました。
そのこと自体を否定する気は毛頭ございませんが、今回の件とは全く別の話として考えております。
このような形で多少なりとも周囲の方々にご迷惑、ご心配をおかけしてしまいまして、申し訳ございません。
今後とも、劇団冷凍うさぎをよろしくお願いいたします。